けいじばん2月
けいじばん2月
「立春」・・暦の上では春の始まりを告げる日、ということですが、実際に
は、まだまだ長い冬の余韻が続いています。冬空、というのでしょうか、ど
んよりとした薄曇りの空がどこまでも続き、肌寒い2月の一日を覆いつくし
てしまいます。けれども、この時期になれば、少しづつではありますが、何
かが、移り変わろうかとしているのも感じます。この・・冬の日の余韻も、
ゆっくりと、ゆっくりとではありますが、薄らいできています。
川岸から眺める、中洲の上の無造作に枯れた木立も、川向うの山間に見える
鋭利な枝のみを、突き出している木々の様相も、「枯れの極みの彼方に、春
の訪れ」へと、導いているかの様です。
私は、この・・真冬の終わりの、自然界の枯れた静寂なる気配が好きです。
若い頃には、この時期、時間を見つけては、好んで、こうした風景の中を歩
いたものでした・・長い長い道を・・身体で感じる、寒気は・・あるいは吹
雪は・・何か自分を目覚めさせてくれたのでした・・
南無阿弥陀仏・・を称える時・・たとえ闇の中を歩いていたとしても・・
永久に絶えることのない・・光明に、必ず照らされている・・ということで
すね。! 南無阿弥陀仏