ケイジ板11月

ケイジ板11月

人は常に

令和2年11月28日

私の仕事部屋のパソコンの前には、かなり以前から一枚のパンフレットが貼

られています。「親鸞聖人七百五十回御遠忌法要に寄せて」というA3サイズ

のものです。これは2010年(平成22年)から真宗各派で執り行われま

した「親鸞聖人七百五十回御遠忌法要」の時に,当寺院で作成いたしました、

信徒様にお配りいたしましたパンフレットです。


その中程に「一人山道を往かれる宗祖の後ろ姿」の水墨画があります。

早朝なのでしょうか、昼間なのでしょうか、夕暮れなのでしょうか・・

どの様にも思われます。水墨画、色彩の無い画ですので、様々な背景が浮か

んできます。しかも、それは日によっても様々に感じられます。

しかし、その中で、網代笠に黒衣、そして手には杖を持たれた、聖人のお姿

だけは変わることがありません。時代の移り変わり、人々の移り変わり、

その中を一人、しっかりと、ゆるやかに歩まれている宗祖のお姿は変わるこ

とがないのです・・・


以前もお話しました様に今日11月28日は宗祖親鸞聖人のご遷化の日です

(1262年11月28日ー旧暦)を中心に、真宗各派では宗祖の恩徳を

報謝する、「報恩講」が開かれます。各派ともに一年でもっとも大切な法要

の時期でもあり、門信徒にとっても親しみの深い仏事であります。

これは、本願寺の第三世覚如上人が、集まりを「講」と称しましたことから

「ご正忌報恩講」とも呼ばれております。

真宗門徒のそれほど多くない岡山ではありますが、親鸞聖人のゆるぎない

金剛の信心を私たちも、正しく受け取りたいものであります。

五濁悪世・・時代の持つ業(ごう)の中に在る「今」であるからこそ、平等

寂滅の世界・・・(浄土)への歩みのみが、私たちに恐れ無き安心を伝えて

くれるのでしょう。
 
                南無阿弥陀仏

 
 如来の作願をたづぬれば  苦悩の有情を捨てずして

  廻向を首としたまひて  大悲心をば成就せり

                   正像末和讃
立位  赤紫  (566x800)

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