掲示板A2月

令和３年２月２７日

人生には、　愛があり・・　涙があり・・感動がある

人は、　悩み　苦しみを乗り越えて・・・　自分の道を往く

これは数年前にフロントページにしていた、『マイ・ウェイ』という古い

映画ポスターに使われていた言葉です。オリンピックのマラソンで金メダ

ルに輝いた一人の男のその後の人生と、彼の友人、家族のそれぞれの人生の

有様を描いたものだったと思います。映画のストーリー自体はそれほど複雑

なものではなかったと思いますが、全編を通して流れるフランク・シナトラ

の名曲「マイ・ウェイ」が映画にふさわしく、心地よい感動にひたれる様な

、そんな作品であったと思います。４０年以上・・前の作品です。

映画ポスターには、登場人物である、主人公の男の息子と、その恋人が、

夕陽の映える海辺で、抱擁しているシーンが使用されていました。

当時としてさえもオーソドックスなものでしたが、たいへんロマンティック

な感じがするポスターだったのではなかったでしょうか・・・

１０代の、２月のちょうど今頃の時期、表町の映画館で最終上映の日、この映画を

観た記憶があります・・・春間近とは言うものの、まだまだ肌寒さが身に感

じられる夕方のことでした。映画館から外へ出ると、空はもう群青へと変わ

りつつありました。

愛・・があるがゆえに、涙がある・・涙へと結びつかざるを得ない愛も

ある・・・涙へと結びつかざるを得ない愛、を越えた時、感動もまたそこか

ら生まれるのでしょう・・・

ひとつには・・・

人間とは、様々な愛の中で・・倒れ・・さすらい・・涙し・・目覚め・・

そして立ち上がり・・自他ともにと救われていく、「真の慈愛」へと目覚

めてゆくものなのでしょう・・

人は・・悩み、苦しみを乗り越えて・・自分の道を往く、ものなのでしょう

　　　　　　　　　　　　　　南無阿弥陀仏