赤とんぼ
赤とんぼ
岡山県にゆかりの深い方で、日本の文化に貢献された方は、たくさんおられ
ます。仏教の世界では、浄土宗の開祖法然上人、臨済宗の開祖栄西禅師、
また水墨画の完成者画僧雪舟、政治では奈良・平安時代の官僚和気 清麿呂
そして芸術・文学の世界では、児童文学者の坪田 譲治、日本画家の竹久
夢二・・など名前をあげればきりがありません。そのひとりひとりの方が
純粋で美しい心をもって、日本人の魂を潤わしてこられています。
そして・・・作曲家の山田 耕筰、日本で一番人気があるといわれています
童謡「赤とんぼ」の作曲者である耕筰は、生まれは東京ですが中学は岡山の
「養忠」旧金川高校(現在の御津高校)に学んでいます。東京での生活は苦
しく、母は病気、父は亡くなり、耕筰自身は豆腐屋で働いていました。
姉の主人が岡山の六高の教師をしていたため、岡山へと呼びよせました。
耕筰はこの地で初めて、ベートーベン・シューベルト・シューマン・などの
音楽にふれることが出来ました。学校は後楽園の近所だったので毎日その
付近を散策しました。後の彼の名曲「中国地方の子守歌」「この道」そして
「赤とんぼ」は、みな岡山での思い出・・・なのです。
心に残る彼の言葉、「ぼくの、音楽の開花した土地・・それは岡山なんだ」
南無阿弥陀仏