掲示板(新8月)
掲示板(新8月)
姿勢よりも・・至誠なり。一口に「姿勢」といいましても、様々な意味合い
があると思いますが。体の姿も姿勢ですし、心構え気持ちを表す時も姿勢と
いう表現を使います。最も体の姿勢というのも、心構え、気持ちが体に出る
わけですから結局は「心の姿」にほかならないのでしょう。これはこれで
大切なことだとは思いますが・・。
「至誠」、こちらもシセイと読めますが、仏教用語として使用します時には
「シジョウ」と読みます。浄土三部経の一つであります(観無量寿経)の
中での(三心ーサンジン)では、浄土に生まれるための非常にたいせつな
正因のひとつであると説かれてあります。他の二つ(深心・回向発願心)
ージンシン・エコウホツガンシンーと言われるもので、先の「至誠心」と
合わせて「三心」と言われます。これは(観経)中、「九品」として受け
取られました九種の機縁、その中の「上品上生」の機、にある者に備わって
いますー仏心ーといえるものでしょう。
善導大師に依れば、-至誠心とは真実の心ーと説かれ、法然上人は三心を
第十八願の至心・信楽・欲生にあてられ、浄土往生の心とされておられます
さらに、親鸞聖人におかれましては、この三心を顕・隠・の両義からこの心
を領解されておられます。何れにしましても「至誠心」とは、真の心、
真実の心、と受け取ればいいのでしょうね・・。
本当の安穏なる心・・、本当に安心出来る気持ち、怖れの無い気持ち、
本当に心安らぐ世界。念佛往生ということ・・・。
「至誠」ということ、「至誠心」、ということ。ありがたいことですね。
南無阿弥陀仏