keizi版5月
keizi版5月
分けのぼる、麓の道はかはれども・・・ですね。高名な禅僧の作とも伝えら
れております歌ですが、昔からよく耳にしました。
私の様に、宗教の世界に生きている者にとりましては、きわめて自然に
(教え)のことと受け入れられますが、古歌、であったなら必ずしもそうで
はなかったのかも知れません。芸術の道の方、の思いであったり、世をはか
なんで若くして隠者となられた方の、まだ世間に在りし日の感慨を歌われた
ようにも感じられます。いずれにしましても、飄々とした味わいが感じられ
ます・・・。宗教の世界の方の思いと受け取れば、やはり・・宗派は違って
はいても、宗教は違ってはいても、同じ(真実)の光に照らされていたの
だ・・という「無量の感」が伝わってきます。
人の世の寂しさと・・しんしんたる寂静の喜悦・・
まぁ、何か・・・そのようなものも感じられます。
南無阿弥陀仏