掲示板(11月)
掲示板(11月)
ー黄金の波の田にゆらぎ 千草に虫のすだく時
見よ法界の雲はれて 真如の月はいや澄みぬ- ですね。
黄金の波、というのですから収穫前の稲穂が風に揺らいでいる光景が目に浮
かびます。或いは黄色の草花が辺り一面に咲き誇っている情景が・・。
何れにしましても、季節は秋深まり行く直前の様子です。
涼やかな、秋の夕暮れ過ぎ、群青の空にかすかな落日の色彩を残しながら
夜は更に深まります。そして秋の夜を奏でるかの様に虫たちが(集く)あつま
賑やかに鳴いています。
虫たちの鳴き声は聞こえますが、それは、この景色の中の一コマに溶け込み
静寂なる、この心を騒がせることはありません。
夜空に浮かぶ月影は(真実の世界に住する信心のまこと)を現します。
秋の日、は私の心を、限りなく私自身に連れもどしてくれます。
あの灼熱の夏の日の余韻から醒め、しんしんとする静けさの呼び声に
心は耳を傾け始めます。寂しさーという思いも感じるかもしれません。
寂しさ、とは人懐かしさ。そして私から離れた、私自身が私に戻ろうと
する気持ち。秋の日は・・自分に帰ろうとし始める季節・・・。
などと、今日、この言葉を味わっておりました。!!