掲示板(N1月)

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いたらぬ
12月までは、本当に冬なのだろうかと疑うほどの暖冬でした。このまま

一気に春へと移り変わるのでは?と心配するほどでした。けれど年が明けて

日一日と経つ内に、まぎれもなく冬の、しかも真冬の気候へと瞬く間に変化

してしまいました。今日は「大寒」の初め、といったとこなのですが、赤磐

市も、うっすらとではありますが(雪化粧)に覆われておりました。体の芯

から凍りつく様な一日ではありましたが、「真冬」はやはり、これが当たり

前なのでしょう・・・。

さて、「光明てらして ほがらかに いたらぬところはさらになし」

ですね。これは親鸞聖人の「三帖和讃」の一つであります、「浄土和讃」

の一首です。詳しくは「讃阿弥陀仏偈和讃」の四十二番目のご和讃です。

全行は「一々のはなのなかよりは 三十六百千億の 光明てらして

ほがらかに いたらぬところはさらになし」ですね。

「浄土和讃」は、極楽浄土と、そこの主であります「阿弥陀仏」を讃えた

和讃であります。浄土に咲く花(蓮)には、百千億のはなびらがあるとの

ことです。そして、その一枚一枚の花びらが六種の光(青・白・黒・黄・朱

紫)を放ち(互いに照らし合っているので)三十六の光ということなのです

「ー大経ー」浄土の光景とは、どんなに美しいものなのでしょうか。


それは、単に「美しい」というだけでは、なさそうです。その「光明」は

ほがらかに、と感じられる(温かさ・柔らかさ・やさしさ)をもって、隈な

く照らしているのです。荒涼たる真冬の山道を独り歩く、痛ましい輪廻の

旅人にとっては、この浄土のぬくもりに抱かれることこそ、この徳界を讃え

ずにはいられない、この上ない喜び・・なのですね。!

                       南無阿弥陀仏

2013年01月25日_お坊さん1

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