掲示板(N3・4月
掲示板(N3・4月
四月に入りましてから、岡山県下でも一斉に「桜」が開花し始めました。
お寺のあります赤磐市付近は勿論のこと、後楽園、鶴山公園、などでも満開
の桜のもとに、多くの人々が集い始めております。
毎年恒例の風物詩の様な光景ですが、「春の始まり」を告げる、ほんのひと
時の、自然界が演出する活きた風景画なのでしょう。
花、を愛でる心は、花、から招かれる心。自然が語りかけてくる「調和」の
心なのでしょう。
「今日一日の旅路にも、浮世の風は吹いていた 立てようなら腹の立つこと
は山程あった 言おうなら不足の因も多くあった 泣こうなら泣くべきこと
も、いや程あった しかし私は腹もたてず 不足も言わず 泣きもしないで
ただ南無阿弥陀仏の 生き甲斐のある一日だった・・・」
柔らかなる春の日差しの中にあっても、喜怒哀楽の波風は絶えることはあり
ません。けれども、波風はあっても法界に流していける南無阿弥陀仏の世界
があります。あるがままに、ゆだねる心。自然界からの美しき呼びかけは
「不定の姿」を打ち払い、名号とひとつとなり、「私」に届いてきます。
尊敬いたしております、念仏者のかたの心です。
南無阿弥陀仏