けいじばん4月
けいじばん4月
先月、3月には、岡山から国道486号線,真備~矢掛~神辺を通って、広島
方面へと行く機会が何度かありました。かつてはのどかさを感じさせてくれ
ていたこの国道も、昨年7月の大水による被災からというもの、道行くごと
に胸を締め付けられる思いがします。友人の実家も真備町の二万にあり,ご自
宅は直接的な水害に遭われ、浸水してしまいました。ご両親、ご家族、しば
らくは二万小学校での避難生活を続けられておられましたが、今年より友人
の住む岡山東区での同居生活ということとなり、とりあえずは、落ち着かれ
たとのことでした。何よりです。
しかし、「真備」・・復興というには、まだ時間がかかるでしょうか・・
幸いなのは、新設されたであろう店舗の奥に見える「人々の笑顔」でしょう
か、未来へ向かって立ち上がろうとしている「町の生命力」でしょうか・・
いづれにしましても、進まなければならない・・歩かなければならない。
必ず、そこから・・・ここからは・・・何かが生まれてくる。
尊敬する方の言葉の中に「強く」と記された言葉がありました。
強く
「春になると、柔らかな蕨が堅い大地を破って出てきます。それは神秘なる
力の動きであります。のびるとは力の動きであります。弱いということは
は、それ自身がのびてないすがたであります。強い、心の力、は限りな
伸びてゆきます。いっさいの修養も信仰も、それはこの、伸び行く力を、
培うことであります。人生は苦です。この苦に打ち勝ってゆくのも、力
です。忍ぶということは、不平に蓋をすることでも、消極的に引っ込む
ことでもありません。苦は常に私を殺すか、私をのばすかだけであります
苦と戦わないでのびたものは、温室の花ばかりであります。温室の花は、
一度温室から出されると、すぐにしぼんでしまいます。
真の力は・・苦の中からだけしか・・生まれてはこないのだ」と。
南無阿弥陀仏