けいじばん5月
けいじばん5月
「令和」・・ですね。三十代以上の者にとっては、早くも三時代を迎えるこ
とになりました。感慨深いものがあります。いまでは、「昭和」の時代は
「前世」のようにさえ感じられます。しかし、「寿命無量」ではないですが
過去も、未来も、遠く憶念させていただきますと、現在の中に凝縮されてい
ることを感じないではいられません。不可思議なる・・思いではあります。
けれども、「よき時代」になることを念ずるのも、また人情なのでしょう。
5月の大型連休といわれるものも、足早に過ぎていきました。この間も、
お寺での法務は、当然勤めさせていただきました。七回忌・・のかたもおら
れましたが、ご家族族ともに、お変わりないご様子、ありがたいことです。
この同じご家族の方、前回の三回忌のおりには、燕が本堂に飛んできまして
しばらくグルグルと本堂内を回っていたのを思い出しました。皆様も憶えて
おられました。今年はそれは、大丈夫でしたが・・・
こちらのご家族とも、悲しみを機縁として、お付き合いが始まりましたが
その前後には、感慨深い出来事もありました。人生とは・・人と人とのご
縁とは、不思議なものである、そう思わざるおえないことでありました。
いずれにしましても、ご家族、これからも仲良く・・そしてお元気でいてい
ただきたい・・願いであります。
別れて悲し人の世は 涙のかわく時ぞなし
何時またあふべも知らぬ人 思うて夜半の床ぬらす
覚めたる者が幸いか 眠れる人が幸せか
寂しき故に今日も亦 道を求めて我はゆく
南無阿弥陀仏