掲示板(新11月)
掲示板(新11月)
外からは・・・、たいへん味わい深い(道歌)だと思います。種々の解釈
が出来そうですが。新渡戸稲造博士もその著書「自警録」に取り上げられ
ているご様子です。これは、(第三章 強き人)の節、-己に克つものが
世界に勝つーの段に著述されておられます。また、同じ箇所にー自責の外
に、人に勝つの術なく、自強の外に上たるの術なしーの言葉も引用されて
おられます。思想家であり、学者でもあり、「武士道」の概念をももって
世界を見据えられた博士の強い自覚が感じられます。(内面の力・克己力)
これらもまた、「世の中」に向かう時基本となるべき堅い思い、深い向上心
なのでしょう。
また、「栗のいが」は、外から扱ったのでは、中々手におえない。どうにも
素手では扱いきれない。けれども・・自然という内なる力の働き、柔和なる
力の働きが「機」が熟した時には自ずから、熟した栗の実が姿を現す。
煩悩を纏ったその形がいも、その和らかなる「力」に満たされた時、その
円熟した姿を表わす。その姿をもって「世間」に接する時・・・・
などとも、感じておりました。古人の智慧の言葉・・味わい深いですね!
南無阿弥陀仏