けいじばん8月
けいじばん8月
いよいよ「お盆」本番前なのですが、やれ猛暑だの酷暑だのといいましても
やはり、この時期は良いですねぇ~。もちろん真宗では、この時期に亡くな
られた方が帰って来られ、「盆明け」には、また戻って行かれる・・という
風には考えませんが、こうした風習が仏教の中の行事として残り、今もなお
受け継がれているということは、たいへんすばらしいことだと思います。
村々に、街並みに、灼熱の揺らぐ空気の中では、現世の方ならざる方々の
存在も陽炎の様に感じられることがあります。それは・・懐かしさなのでし
ょうか。かつては、この地上で、共に過ごし、語り合っていた人々・・・
その人たちは、それほど離れた場所にいるのではない・・そんなことを感じ
させてくれます。数年前に、或いはもっと以前に亡くなられた、ご家族、
ご兄弟、友人を忽然と思い起され、読経を望まれる方々もこの時期には大勢
おられます。我々は、所詮は「煩悩を纏った身」であります。けれども、
「寂静無為の境涯に安らぐ人々」は、無限の穏やかさをもって、我々に向
かって語りかけてきます。それに応えることが出来る心もまた、尊く美しい
ものなのでしょう・・
今月の法語ですが・・・
極楽を願う心は無けれども ただ嬉しきは弥陀の名号
ただ嬉しきは・・・弥陀の名号・・なのですね。
すなわち・・・出逢えたということでしょう・・
南無阿弥陀仏