スケッチブック
スケッチブック
両手を軽く合わせて、「合掌」をする。すると、合わせた、手と手の間から
向こうの景色がみえますね。目の前にある景色なんですけど、ちょっとだけ
違って見えます・・。身近に感じ・・特別な風景に思えたりします。
以前、ある作家の方は言われました。「信心」という眼鏡を掛けなければ、
本当の景色は見えない・・のだと。そうですねぇ、本当にそうだと思いま
す。限りなく「幸ある世界」の荘厳、というのも、この眼鏡を掛けなけれ
ば見ることは出来ませんね!どんなに、すばらしい世界なのでしょう・・
私たちの人生には、辛いこと、苦しいこともたくさんあります・・
でも、心ときめく、すばらしい一瞬というのもまたあります。前後のことは
忘れてしまっていても、なぜかその瞬間だけが、心に焼き付いている・・
そうしたことがあります。それを「感動の瞬間」と呼ぶそうです。
人はだれしも、この「感動の瞬間」というものを、心に潜め、そして大切に
して「自分の支え」として生きているものなのかもしれません・・
芭蕉ならずとも、「人生が旅である・・」との感慨は、誰しもが感じること
でしょう。それは、自己との出会い・・「己事究明」の旅といえるわけです
この旅の途上で、それ、は現れます。様々な姿でやってきます・・
見過ごし、見逃し・・通り過ぎることは簡単ですが、受け入れ、頷くこと
は、なかなか困難です・・けれども、その困難なことに出遭えた時・・それ
は喜びとなります。深々とした、地上の上で、彼らは待ち、躍動しているの
です・・・
南無阿弥陀仏